2014年06月01日

ゼツメツ少年(重松清著)

重松清、「きみの友だち」「とんび」、最近では「めだか、太平洋を往け」も結構好きなんですが、この小説はイマイチでした。居場所が無くなってゼツメツに瀕している子供たちの話自体は、悪くは無いんですが、奇をてらった感じの構成が私にはダメでした。虚と実の妙が狙いなのかも知れませんが、ハッキリしないのは個人的に好きではないので残念な小説でした。物語の中で「大切なのは想像力」というフレーズが良く出てきます。相手の立場になって考える想像力、ゼツメツに瀕している者に救いとなる想像力、また本小説の虚実の判断は読者の想像力に任せるなど、いろいろな意味を込めているのだと思いますが、話の根幹となる部分が明かされない小説はなんかズルい感じがします。
ゼツメツ少年(重松清著)







タグ :重松清

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Posted by planetia at 13:06│Comments(0)
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