2013年02月03日

プラチナデータ(東野圭吾著)

3月公開予定映画の原作。東野圭吾なので他作品同様、読みやすくて一気読みできます。いかんせん浅いです。400ページを超える大作ですが、登場人物の掘り下げが不十分であまり感情移入できません。ミステリー性も、すべて予想通りの展開でなんらひねりもありません。主人公の二重人格の設定も後半どのようにもうひとつの人格が絡んでくるのか期待しながら読み進めたのですが期待外れでした。管理社会への警鐘も不十分で、よくあるSF映画のノベライズのような作品です。乱発せずにもっと練った小説を書いてもらいたいものです。
それにしても映画のキャスト全く共感出来ません。脇役はともかく主演の二宮和也と豊川悦司、原作を無視したキャスティングですね。2人とも役者としては好きな方ですが、この原作小説だと全然違います。原作では男性の水上役を鈴木保奈美にするあたりでもうこの映画の良し悪しが見えるようです。




同じカテゴリー()の記事画像
ひまわり (新川帆立 著)
成瀬は信じた道をいく (宮島 未奈 著)
汝、星のごとく  凪良ゆう (著)
方舟を燃やす  角田光代 (著)
川のほとりに立つ者は (寺地はるな 著)
可燃物 (米澤 穂信 著)
同じカテゴリー()の記事
 ひまわり (新川帆立 著) (2025-05-21 08:30)
 成瀬は信じた道をいく (宮島 未奈 著) (2024-09-28 08:33)
 汝、星のごとく 凪良ゆう (著) (2024-09-08 08:41)
 方舟を燃やす 角田光代 (著) (2024-08-11 08:39)
 川のほとりに立つ者は (寺地はるな 著) (2024-04-28 15:36)
 可燃物 (米澤 穂信 著) (2024-04-21 19:14)

Posted by planetia at 17:42│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
プラチナデータ(東野圭吾著)
    コメント(0)