2011年02月05日

となり町戦争

第17回小説すばる新人賞を受賞した三崎亜記のデビュー小説の映画化。原案が良いだけに惜しい作品。作り方を工夫すれば面白くなったように思います。全編を通してシリアスな話なので変な演出をせずサスペンス調で統一した方が良かった。現実から非現実に移行していく過程の見せ方がヘタなので入り込めない人が多かったのではないかと思います。全体的に安っぽく自主映画の雰囲気ぷんぷん。キャスティングがイマイチ。江口洋介、原田知世供年齢が高すぎ。それにしても原田知世は演技ヘタだなぁ。「時をかける少女」の時と一緒だぁ。これはこれで逆に凄いかも。原作者の三崎亜記は元市役所職員だったらしく、物語も役所を皮肉っているのですが、元職員ならではの裏話をもっと盛り込んで欲しかった。まぁ在職中に執筆していたらしいのでそれは難しいかな。
となり町戦争

<原作を読んで>
原作はそこそこ面白いです。元職員ならではの裏話というものはありませんでしたが、いかにも役所らしい戦争事業という見せ方はなかなか良かったと思います。映画は概ね原作通りなのですが原作の良さは出せていません。原作から変更した設定やラストはすべて失敗しています。テレビならともかく劇場公開の映画としては厳しいものがあります。テレビの「世にも奇妙な~」で制作した方が良かったように思います。



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Posted by planetia at 13:34│Comments(0)映画
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